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2014/09/28   2014・ルノールーテシア
勝利の決め手
第4回 (納車前 0km)


lu4_04_01.jpgZENには本来付かないクロームのモールをおまけしてくれました。これは決め手ではなく、購入を決めた後でのプレゼント。


(前回の続き)
フィアット500か、up!か、それともルーテシアか。
勝負は意外なところで決まりました。

イオン化傾向


3車で悩んでいたところ、家人から鶴の一声が。
フィアット500はトランクが狭すぎる。
ふだん積む荷物のサイズはユーノスロードスターやVWルポに乗っていた頃とそう変わっていないはず。307ではリアシートを倒した事すらありません。ミドシップならともかく、ルポと同レベルなら大丈夫だろうと思い込んでました。

しかしこの7年の間に、わが家ではイオン化傾向が進んでいたのです。つまり、買い物はまとめてする。したがってある程度の積載量は必要だと。情けない話ですが、彼女が一人で買い物に行った時、どれだけの荷物を載せているのか、あまり把握してなかったんですね。

また、2人で乗る時、ちょっとした荷物はリアシートです。2ドアだと前席を倒して置きます。ところがフィアット500は一度倒すと元の位置に戻ってくれないんです。この動作、毎日2回は行なうので、ちょっと不便だなと思いました。

lu4_04_02.jpgルポの前席を倒したところ。
2ドアにしては異例に乗り降りが楽な車でした。


3車を冷静に比較すると、フィアット500は割高に思えてきました。同じ値段で1クラス上のルーテシアが買えますし、性能や実用性といったパフォーマンスはup!と同レベル。イタリア車は本国でも高いらしいですが。

up!500ルーテシア
lu4_04_03.jpglu4_04_04.jpglu4_04_05.jpg
安い値段:ほぼ同じ
パフォーマンス:ほぼ同じ1クラス上

というわけでフィアット500は脱落。
前掲の「消去法で選ぶことへのわだかまり」もそれに追い討ちをかけました。

up!についても「これでもギリだね」と。

lu4_04_06.jpglu4_04_07.jpg
up!のトランク(左)。フィアット500より少し広い。
ルポのトランク(右)。up!と同レベル。


フィアット500に続き、up!も最終コーナーで脱落。
最後の直線を颯爽と走るルーテシア。
ところが、ゴールまでもう一波乱…

閑話休題


lu4_04_08.jpg家人が初めて買った車は初代シビックRS。どんな車かよく知らず、中古車屋に並んだ車の中から、色だけで選んだらしい。

行く先々で「凄いの乗ってるね」と話しかけられたとか。
本人いわく「確かに馬力はあった」(笑)


サブマリン費用


ルーテシアを次期マイカーとする事に決め、詳細の詰めに入ります。

ここ新潟で忘れちゃいけないのがスタッドレスタイヤ。前車とはサイズが違うので新規購入です(ホイールも)。新車を買ってすぐ別に出費するのは痛いので、ホイールだけでも車本体のローンに組み込みたいところです。

「純正の鉄ホイール、おいくらですの?」
「4本で70,000円になります」
「えっ」

プジョー307純正の鉄ホイールは4本で4万弱でした。8万出せば、街のタイヤ屋さんでアルミが買えることも確認済み。いくら純正とはいえ、ど鉄でこんな値段を出されたら購買意欲が一瞬で冷めてしまいます。ルーテシアやめようかなと。

せめて「いやー、(純正品が)あることはあるんですけどね。これぐらいしますよ。市販のアルミのほうが…(^^;)」とか言ってくれれば「ああ、常識的な値段を知ってる人なんだな」と感じますが、当たり前のように言われてしまうとね。

綺麗なオプションカタログに載ってるアクセサリなら分るんです。シートカバーとかナビとか、そういう物がディーラーの利益になっている事は重々承知しているので、市価より高いと目くじらを立てたことはありません。でも鉄ホイールなんて物欲に釣られて買う物でなし、どちらかと言えばオイルフィルターなどの機能補修部品に近い存在だと思うんですが。

この店、整備もこんな値段を提示するのか?

一気に不信感が増します。念のために、オイル交換と3年目の車検の概算見積を出してもらったら、やっぱり高い。

もうひとつ、タイヤ本体について。
スタッドレスタイヤは扁平率60%を切るとべらぼうに高くなります。
ルーテシアZENのタイヤサイズは195/55R16。
185/65R15 41,400円
195/55R16 74,000円
 YOKOHAMA ice GUARD iG50 (2014/09 kakaku.comにて タイヤ単体 4本での値段)
できれば純正より細くして、65程度に抑えたいところ。
プジョー307の時と全く同じ状況です。
「185/65R15は履けますか?」
「すみません、純正サイズをどうぞ」
「だってスペアタイヤは185/65R15じゃないですか」
「…」
「みなさん冬はどうしてるんですか?
 55のスタッドレスを3年で履き潰してるんですか?」
(有用な情報は得られず)
とまあこんな感じでした。車本体と別に、鉄ホイールとスタッドレスでコミコミ15万なんて出してられません。セールス氏の説明の通り55タイヤ用のホイールを買ったら、今だけでなく、履き替えのたびに8万円近く飛びます。307より1クラス下なのに、それはないでしょ。

ここまでの商談で、日産は輸入車の販売に慣れてないという印象を受けました。輸入車を選ぶユーザーはどんな知識があり、どんな事が気になり、どういう情報を求めているのかという「客層」をあまり把握していません。トヨタでもヤナセでも同じような話題を振った記憶がありますが、違和感はありませんでした。日産は国産車ディーラーの対応としては不満ないレベルですが、ルノーは個体数が少ないので、ディーラーがどんな情報を提供してくれるかはプジョーやVWよりずっと重要です。

注文書にハンコをつく直前まで進んでいた商談は、いったん白紙に。
車本体の見積ではだいぶ頑張ってくれたんですが。

営業力


ここ新潟には、別系列のディーラーがあるのを思い出し、訪ねてみました。

入店するや否や、展示車には目もくれず、セールス氏をつかまえて単刀直入に話します。「ルーテシアが欲しい。日産の見積はこれこれ。向こうは整備費用が高い印象がある。こちらではどれぐらいか。」

24ヶ月法定点検の実費は日産の半額との事。「うちはライバルがコバックとかですから。高いと逃げられちゃいます。」とはセールス氏の弁。確かにこの店は中古車店兼業だし、ルーテシアの試乗車の隣には新車の軽トラも。

lu4_04_09.jpgタイトル画のボツ画像。クロームのモールに、隣に展示してあった軽1BOXの新車が映り込んでます(笑)


購入にあたっては悩みのタネが2つあるとも話しました。ひとつは前述の冬タイヤ。そしてもうひとつは、DCTの信頼性に対する不安です。「壊れると高い」と噂のDCT、延長保証(3年→5年)を付ければローン完済までの大出費は回避できそうなので、正価9万円のこのオプションを組み込んだ見積が欲しい。日産ではOPの値引きはできないとの由、もし同額なら両天秤だが、いくらかでも安くなるならここで買うと。

消費税アップ後の8月という夏枯れの時期に、買う気100%で突然舞い込んだ客にまくしたてられたセールス氏、何かに覚醒したように
「本体は日産と同額、延長保証と冬用のアルミも付けます」
いきなり大技を繰り出します。ちょwwwそこまで期待してねぇwww

どうしようかなあ。
頭を冷やすため、一服することに。タバコ吸える所はありますか?

裏へ回って、作業ピットの隅に案内してもらいました。タバコを吸いながら、従業員の動きとか、どんな車が入庫しているかをしばらく観察。車を見ればだいたいの客層は分ります。ほとんど初めて入った店で200万円超の買い物をしようという状況ですから、これぐらいのリサーチは許してちょ。

席へ戻ってしばし熟考。
ここで決めるか自問自答していたところ、条件に不満だと思われたのか
「今日決めてくれるなら、ミシュラン付けます」
(ミシュランって…冬用アルミのことか?)

…スタッドレス!! お前も付くんか!!
何を言われたのかようやく気づきました。
自分が買う側という商談の席で鳥肌が立ったのは初めてです(笑)

というわけで

ルーテシア ZEN 本体
+登録諸費用
+延長保証
+スタッドレスタイヤ (185/65R15)
+冬用アルミ (15")
+フロアマット
−下取り (プジョー307)
総計 234万円

という内容になったのでした。
プジョー307の下取りはじゅうまんえんw (普通に査定すると0円)
それ抜きで逆算しても本体200万切ってますね。凄すぎる。
増税前の駆け込み需要とは何だったんでしょうか。

ちなみにセールス氏、185/65R15も履けると明言。「55は高いですからね。冬は細いの選ぶ人多いですよ。」購入を決めた後も、任意保険は3年契約が得だとか、役に立つ情報をいろいろ教えてもらいました。この2社の違い、たいへん勉強になりました。

家人は費用が予算内に収まった上、この冬、スタッドレスを別購入しなくて済む事に大喜び。

これでようやく涼しい車に乗れる(笑)。
…おや、この秋は涼しいような?

(購入編 おわり)

lu4_04_10.jpg滅多に見る機会のない、リアナンバープレートの取付金具を最後にご紹介。結構複雑な形です。横浜に陸揚げされた後、こんな物も取り付けてるんですね。ウィンカーがフェンダーに埋め込まれる車種では、その取付も陸揚げ後に行なうそうです。
2014/09/28 勝利の決め手  Category : 2014・ルノールーテシア  Comments : (0)
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