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2007/01/08 
フルライン試乗記まであと一歩
第20回 (4年1ヶ月 98,000km)


cg_lupo_20_01.jpgフォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン E。妙高高原にて。
(以前やっていた)「Motteke!」のコーナーに掲載していたMacを引き取ってくださった方のもとへ届けた帰りに寄り道。今シーズンは雪が少なく、12月下旬のスキー場至近でもこれぐらい。


こんにちわ。

ルポは丸4年を経過し、走行距離は98,000kmに達しました。来月にも10万キロいきそうな勢いですが、まだまだ元気です。

今回はかねてからの懸案だった、ショックアブソーバの交換を行ないました。

交換費用は以前レポートしたとおり、DUOとVW新潟からアイミツをとってありました。値段はVW新潟のほうが微妙に安かったのですが、もろもろの事情を考慮して、けっきょくDUO新潟桜木店(いつもお世話になっているディーラー)に依頼することにしました。見積時点から数ヶ月経っていたので「金額は変動するかも」と云われたのですが、結果的にこれと同額で出来ました。(117,180円)

ちなみに今回の作業ではショックとブッシュ類の交換の他、アライメント調整もやってもらいました。結果はこの通り。
(ディーラーでくれたレポートより。内容についてのお問合せは勘弁願います(笑))

Beissbarth
ML4000 Wheel Alignment
 調整前測定車両基準値調整後測定
リアキャンバーLH-1度37分-1度25分 / +0度20分 -0度20分-1度36分
RH-1度32分0度30分-1度33分
トーLH+0.4mm *+1.6mm / +0.8mm -0.8mm+0.5mm *
RH+2.5mm +2.2mm
トータル+2.9mm+3.3mm / +1.6mm -1.6mm+2.7mm
スラストアングル+0度06分# # #+0度05分
フロントキャスターLH+1度56分 *+1度20分 / +0度30分 -0度30分+1度47分
RH+2度03分 *0度30分+1度57分 *
キングピン
アングル
LH+13度32分# # #+13度30分
RH+13度31分 +13度34分
T.O.O.T.LH-1度27分# # #-1度23分
RH-1度36分 -1度24分
キャンバーLH-0度31分 D-0度25分 / +0度20分 -0度20分-0度30分
RH+0度09分 *D0度30分-0度20分
トーLH-5.3mm *+0.0mm / +0.8mm -0.8mm+0.0mm
RH-4.1mm * +0.1mm
トータル-9.4mm *+0.0mm / +1.6mm -1.6mm+0.1mm
セットバック-0度01分# # #-0度01分

交換後の感想ですが、「新車の走りがよみがえる!」と言い切ってしまうのはちょっとためらいがある、というのが正直なところです。VW新潟のサービス氏が言っていたように、スプリングも消耗品だから交換しないと、完全にはよみがえらないのかもしれません。しかし交換前の、ぶわぶわ、へろへろな足回りとは雲泥の差。「おぉ、ルポってこんなにコントローラブルなハンドリングだったのか」とちょっと感動。タイヤさえ選べば、それなりに飛ばせそうです。(この季節はスタッドレスを履いているので、ほんとのところは春までお預け)

さて、ここからが本題。おなじみの代車インプレッションをどうぞ。

cg_lupo_20_02.jpgcg_lupo_20_03.jpg
ゴルフ トゥーラン Eこちらはゴルフ プラス


ゴルフ トゥーラン E(上左)です。ゴルフVベースの5+2人乗りミニバン。知名度はいまいちでよくゴルフ プラス(上右)と間違えられるのですが、トゥーランは3列シートで7人乗り、プラスは元のゴルフと同じ5人乗りです。ちょうど「カローラに対するカローラ・スパシオ」がトゥーラン、「ミラに対するミラ・アヴィ」がプラスといったところでしょうか。

この車はディーラーの試乗車で、走行距離1,000kmの実質新車です。今回は事前アポありの入庫なのに、わしのような過走行野郎に新車を貸してくれるとは、実に太っ腹というかなんというか。
8日間借りて返却した際、オドメーターは2,100kmを指しておりました。
慣らし完了。

ではスペックを簡単にご紹介。

全長4,390mm
全幅1,795mm
全高1,660mm
重量1,530kg
エンジン形式直4DOHC
総排気量1,597cc
馬力116ps/6,000rpm
トルク15.8kgm/4,000rpm
乗車定員7名
価格2,760,000円(税込)

注目すべきは全幅と総排気量です。

まず1,795mmという全幅。なんとクラウンマジェスタと同じです。設計上の狙いは側突対策と、2列目シートにちゃんと3人座れるスペースを確保するため、といったところでしょうか。奇しくも、横3人×2列というシート配置で世の評論家の目を点にさせたホンダ・エディックスと同じ幅です。

これだけ幅広いと駐車場や、狭いところでのすれ違いにけっこう気を遣います。走っている時も、左側のラインに沿っているつもりが、右側のドアミラーで下を覗くとセンターラインぎりぎりだったりします。しかし対向車からはどうやら、それほど幅広の車には見えないらしく、間近まで迫って慌ててよけるケースが何度かありました。地味なボディカラーと大きなVWマーク(普通のゴルフに見える?)のせいでしょうか。ちなみにうちのルポは字光式ナンバーを付けているせいか、夜は大きな車と思われることが多いです。

次に、1.6という小さなエンジン。マスの大きなボディに対して、やや心もとなく感じるスペックではあります。ディーラーで借りた時はろくにスペックも知らず(というか、どういう車か実物見るまで知らなかった)に走り出したので、その出足からてっきり2リッターだと思ってました。しかし車検証を見たところ「総排気量または定格」(?)の欄に1.59と記載されていたので目を疑いました。このガタイでこの走り(そこそこよく走る)で1.6はねえだろうと。まあ7人乗ったらわかりませんが、少なくとも1~2人なら、決して鈍重な車ではないです。

運転した感じはVW一族そのものです。ボディ剛性はガチガチ、シートはバックレストがパーンと張った硬めのいい出来。足はやや硬めですがフラットで直進性もよし。コーナリングも、見た目よりはるかにしっかり踏ん張ります。それでいてエンジンは静か。リアにもディスクブレーキがおごられていて、効きもいいです。ハードの出来については文句なしです。

なかでも特筆すべきはATの出来と燃費の良さ。ATは最近のVWの主流になりつつある、マニュアルモード付き6速AT。シフトショックが少なく、またシフトスケジュールがよく練られていて、余力がある限り回転をより低く保とうとします。60km/h弱でちゃんと6速に入ります。このとき回転数は1500rpmぐらい。トゥーランはスポーツカーではないので、この方針は大賛成です。結果、すいている一般道をおとなしくクルージングすると15km/Lを超えます。すばらしい。。。

ビートルカブリオレ(2.0)だと同じようなペースで走って12km/L、ルポ(1.4)だと16km/Lといったところです。いずれもハイオク仕様(意味なし…)なので、この差は無視できません。

サイドから。この種の車の例に漏れず、3列めのシートはタイヤの真上です。リアビュー。なんの面白みもないデザイン。どことなく初代のデミオに似てるような。ヘッドライトはロー、ハイともプロジェクター。照度は普通です。
最近はやりのミラー内蔵ターンシグナル。車内からも点灯しているのが見えます。運転席周り。基本的にゴルフと同じ。ポジションが合わず、ステアリングを思い切り下げて乗っていました。10km/h刻みのスピードメーター。意外と読みづらい。中央に赤く光るのはコンピュータ類。インパネの中で常時赤で点灯するのはいただけません。
瞬間燃費計はあと何km走れるか表示してくれます。アクセルを踏み込むと10km単位で減っていきます(笑)。純正オーディオ。ルポのと比べると操作性がだいぶマシになってきました。シフター。ちょっと節度が足りなくて、SからDに戻すとNまで戻りそうで怖い。
2列目シート。はっきりと3人用に分割されていて新幹線みたい。ここに2人で乗ると両端に別れます。足元のスペースはカローラ並み。可もなく不可もなし。3列目シートは通常はたたんでおき、このような広大なスペースを生かすのがおすすめ。

逆に欠点をあげると、まずドライビングポジションが決まらないところ。
この種の車の例に漏れず、一般的な乗用車に比べるとステアリングが上向きなため、ステアリングの上端にきちんと手が届くポジションにするとペダルが近すぎ。シートリフターなどもあるのですが、どう調整しても、しっくりきません。シート自体の出来は相当いいのに、ポジションが悪いおかげで、長距離は腰を痛めます。

また、せっかくのマニュアルモード付きATなのに、+-の操作に対するレスポンスが悪い。減速しようとシフトダウンしても、すぐに反応せず、しょうがないのでブレーキを踏むとようやくダウンする、という感じです。車の性格からすると、マニュアルモードは要らない気がするのですが。

あと挙げるとすれば、価格でしょうか。
運転した感じや内外装など、Funなところがまったくない「実直な」車です。それはそれで間違いないのですが、はたして日本でどんな人がこの車を買うんだろうと考えると、思い浮かびません。チャイルドシートを3つ付ける必要のある人か、5人で長距離をよく乗る人でしょうか。車好き、外車好きの人というよりは、車のことなんか構っちゃいられない人向きです。となるとこの車に求めるのは、出来の良いドンガラを安く(230~240万)買えることではないかと思います。しかし実体はいろいろなアクセサリ満載で276万です。

というわけで、この車を一言で云うと
ホシザキの業務用大型冷蔵庫(フルオプション仕様)

ではまた。
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