2002/12/23
第1回 (納車前 0km)
2002年の秋、傷みのひどくなってきたユーノスロードスター(以下ロドスタ号)をどうするか、わが家では切実な問題になってきました。
というのも、
- いつ切れてもおかしくないタイミングベルト
(走行距離11万キロ) - 2,3日放置したら衰弱死しそうな専用バッテリ
(一度も替えてない) - ヘタりきったビルシュタインショックアブソーバ
(軽自動車並の操縦性が味わえる) - ノーマルとは思えないほど、勇ましい音のするマフラー
(抜けまくり) - ルーフ接合部からの雨漏り
(車内にはゾウキン完備) - トランクの雨漏り
(下取り直前にひそかに発見) - リアブレーキ固着の気配
(フロントは先日オーバーホール)
などなど、ありとあらゆる部品交換をしなくてはままならなくなってきたからです。これらをすべて積み上げると、30万ぐらいにはなりそうです。(なにげに専用部品も多い)
そこで2つの案を立てました。
その一、ロドスタ号を修理する。費用はもちろんローン。
その二、4年落ちにして査定ゼロを覚悟の上で買い換える。
ロドスタ号はスポーツカーとしての素性は抜群です。なので、手放すのもそれなりに惜しかったりします。しかし、国産車らしい耐久性が伴ってないのもまた事実。
そこで、「気に入った車があったら買う、なければロドスタ号の延命」と決めました。
買い換えを考え始めると欲しい車が出てくるのは人情です。こんな車を俎上にあげて検討しました。 いずれもディーラーで試乗し、特に気になる車はレンタカーでもテストドライブをしました。というわけで某雑誌風にインプレッションを紹介。
![]() | マーチ1.2 (試乗のみ) ○見た目に似合わず骨太なタッチ。 ○耐久性よさそう。 ○色がいろいろ選べる。 ×高速では絶対的に足りない馬力。追い越し車線に出るのが怖い。 |
![]() | プジョー206SW (試乗のみ) ○長距離が楽そう。 ○実はお手頃価格。 ×性能の割に燃費悪そう。しかもハイオク。 ×信頼性に一抹の不安。 |
![]() | シビックタイプR (試乗のみ) ○量産車世界一?のエンジン。 ○やる気にさせる内装。実用性。 ×年間3万キロ走る私には高すぎるタイヤ代。 ×エンジン以外はロドスタ号も互角。 ×カラーは赤と白のみ。 |
![]() | プリメーラセダン2.0 (試乗+レンタカー) ○いまだ新鮮なデザイン。 ○おそろしく出来の良いCVT。 ×四隅が把握できず。 ×ダッシュボードが映り込むと前が見えない。 ×評判ほど良くないシート。 ×山道ではもっさりした操縦性。 燃費 : 一般道の遠出で10.8km/L |
![]() | ヴィッツ1.3 (試乗のみ; 写真は1.5RS) ○抜群のコストパフォーマンス。 ○長期に渡る信頼性。 ×試乗車にMTがなかったこと。 ×田舎臭い内装。 ×RSはWebで検索すると、子供っぽい改造車がゾロゾロと出てくる。 |
以上のクルマ選び、節操がなさそうでいて共通しているのは、コストパフォーマンスが高くて燃費がいいところです。なにせわが家の走行距離は年間3万キロ。1リッター100円のガソリンで10km/Lだと、年間のガソリン代は30万円にもなります。
あと、駐車場が狭いので、全長4.3m以内であればありがたい。(プリメーラはちょっとムリメーラ)
で、結果はすべて落選。
大枚はたいて買う気にさせるクルマはありませんでした。
たぶん見送っても、後悔ナシ。
やはりロドスタ号延命プランか?
ついでに色も塗り替えたりして。
![]() | 塗り替えるなら、この色がいいな。 |
そんな時ふと思った。
そうだドイツ車があるじゃないか。
仏車よりは信頼性ありそうだし、長距離も楽なんではないかな。
たぶん買わないだろうけど食わず嫌いもなんだから、乗ってみようかな。
思うが早いかDUOに立ち寄り、タイミング良く店先にあったルポを見せてもらう。
![]() | フォルクスワーゲン ルポ FWD,1.4リッターDOHC, 3ドアHB, VWのボトムで価格は159万円。 これは購入後、弥彦神社にてお祓いを待つ間のひとコマ。 |
座った瞬間にわかったシートの出来の良さ。簡素が故に爽やかな内装。2人にはじゅうぶんな居住性。 聞けば値段は159万円とのこと。
セールス氏よりキーを借りて試乗へ。
VWの安いクルマは「うるさいし、ATの出来も悪い」という先入観があったがあっさりと裏切られた。エンジンは静かだしATも変速がスムーズでかつDレンジで信号待ちしてもぶるぶる震えたりしない。トルクフルなエンジンと強力なブレーキ。
うん、これでいいんでないかな。 コスト配分、値段、面白さ、いずれも申し分なし。ほとんど即決。
セールス氏は迫る年末を目前に控え(すでに次年モデル投入済み)、在庫車買うなら勉強しまっせ攻撃を繰り出す。欲しいのはやまやまだがない袖は振れない。というのも実はロドスタ号のローンがあと半年残っていて、それを片づけないことには予算がつかないのだ。とはいえ車種選定は時間をかけてやりたいので試乗はこの時期に始まる。
じゃあ来年(2003年)、ロドスタ号のローンが終わったらこれ買うわ、タイミングからすると2003年モデルかなあ、とセールス氏と談笑し、その日は終わった。時あたかも初冬の日曜であった。
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